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2014.10.06

『CINRA.NET』に、山出淳也氏(『国東半島芸術祭』総合ディレクター)とチームラボ猪子のインタビュー

『CINRA.NET』に、山出淳也氏(『国東半島芸術祭』総合ディレクター)とチームラボ猪子のインタビューが掲載されました。

アブない秘境・国東半島のアート

―未来といえばチームラボですが、今回の国東半島での作品は、どんなものになりますか?

山出:チームラボの作品が設置される真玉エリアは、大分県内でも唯一、西の海に沈む夕陽を見られる場所。山から鹿が砂浜に降りてきたりする一方、手前には国東の近代化の象徴・国道213号線が走る所でもあります。夕陽は1日の終わりと同時に明日にもつながるもので、まさしく未来ですね。そこでこの場所はぜひチームラボに、とお願いしたんです。

猪子:光栄です。未来はチームラボの存在意義なので。

―先ほど語られた、猪子さんから見た「国東半島のヤバさ」は、どんな作品構想につながったのでしょう?

猪子:たとえば多くの人は、美しい棚田の風景を見て「自然が豊かだね」って表現するし、僕もそうでした。でもよくよく考えたら棚田は人間が自然を切り開いた姿だし、自分が国東半島で見て感じたものは、どれも英語の「Nature=アラスカの原生林みたいなイメージ」とも違うと思って。もし人間が原生林に放り込まれたら、もっと居心地の悪さとか、生命の危険も感じると思う。つまり、人間がその営みのために「自然=Nature」に手を加え、でも決して完全な制御の下には置けないもの。日本人にとっては昔からそういう「自然」もあるのかなと思ったんです。

―国東半島で見た菜の花の景色なども、それだったと。

猪子:もちろん手を加えた結果、思わぬところで不都合な結果が生じる危険もある。ただ、それでも自然と関わり続けた結果、あの「なんでこんなに気持ちいいんだろう?」という場が生まれることもある。国東半島の初訪問からそこまでが自分の中でつながったとき、今回の作品を作ろうと思ったんです。(本文より抜粋)

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CINRA.NET
2014年10月6日(月)

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