EVENT
2020.08.06
東京・お台場「チームラボボーダレス」に、 10万本まで増殖し、一斉に散り朽ちていく巨大な花など、2つの作品が新たに登場。 季節とともに移ろう【夏】にだけ見られる作品も。 8月はひまわりが咲き渡ります。
アート集団チームラボの東京・お台場の《地図のないミュージアム》森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス(以下、チームラボボーダレス)に、異常に増え続け、一斉に散る巨大な花「増殖する無量の生命 - A Whole Year per Year」と、数万匹の蝶の群れに身体ごと没入する「境界のない群蝶、超越する空間」が加わりました。
生命力に満ちた作品「増殖する無量の生命 - A Whole Year per Year」は、1本1本生まれ、約10万本まで増殖し、一斉に散り朽ちていきます。来場者が触ると、花の方から倒れかかるように折れ曲がり、朽ちていき、そしてまた新しい花々が生まれます。数万本の花々が一斉に散る時、一面が散りゆく花びらで覆われ、朽ちていく姿が最も華やかで美しい瞬間です。1年を通して巨大な花々が移り変わっていき、8月はひまわり、朝顔、藤の景色が広がります。
また、もう一つの新しい作品「境界のない群蝶、超越する空間」は、立体的にみえる無数の蝶が舞う空間に身体ごと没入する作品です。
さらに、チームラボボーダレスでは、現実世界と同じ時間の流れの中で一年を通して移ろい、季節とともに変化する作品を体験することができます。「呼応するランプの森」には、8月から9月にかけて「呼応するランプの森 - ワンストローク、Metropolis」が登場します。「積層された空間に咲く花々」は朝顔へと変化し、「地形の記憶」では棚田の稲穂が大きく育ち、ホタルなど夏の景色が広がります。
また、公式チケット販売サイトでは、会場内のティーハウス「EN TEA HOUSE」で召し上がるお茶を、事前に予約できるサービスを開始しました。「EN TEA HOUSE」はお茶をテーマにした作品空間で、お茶に季節の花々が咲き続ける無限の世界をそのまま飲むことができます。8月はひまわりやゆりが登場します。
なお、「森ビルとチームラボがタッグを組み、世界に類のないミュージアムを創り出すことで、2020年そしてその先に向けて、国際都市・東京の磁力向上に貢献します。(※2018年4月26日プレスリリースより)」という想いで、オープンから2年を経た今年7月、チームラボボーダレスは、ミュージアム単体だけではなく、東京という都市の魅力向上にも貢献した点が評価され、国際PR協会(IPRA)が主催する国際PRアワードの最高峰「ゴールデン・ワールド・アワーズ」の「アート&エンターテインメント」部門において、最優秀賞を受賞しました。(PR会社:株式会社サニーサイドアップ)
受賞ページ: https://www.ipra.org/golden-world-awards/winners/
2018年4月26日プレスリリース: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000529.000007339.html
《境界のない1つの世界の中で、さまよい、探索し、発見する》
チームラボボーダレスは、アートコレクティブ・チームラボの境界のないアート群による「地図のないミュージアム」。
境界のないアートは、部屋から出て移動し、他の作品とコミュニケーションし、影響を受け合い、他の作品との境界線がなく、時には混ざり合う。そのような作品群によって境界なく連続してつながっていく1つの世界。
境界のないアートに身体ごと没入し、10,000㎡の複雑で立体的な世界を、さまよい、意思のある身体で探索し、他者と共に新しい世界を創り、発見していく。
チームラボボーダレス: https://borderless.teamlab.art/jp/
【新たに加わった作品】
増殖する無量の生命 / Proliferating Immense Life - A Whole Year per Year
teamLab, 2020, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi
作品: https://borderless.teamlab.art/jp/ew/proliferating_immense_life_year_tokyo/
映像: https://youtu.be/cIdA56hnxhM
現実世界と同じ時間の流れの中で、1年を通して、咲いていく花々が移り変わっていく。花々は誕生と死を繰り返しながら、増殖していく。増殖しすぎると、いっせいに散って死んでいく。
また、人々が花々にふれると、花々は散って死んでいく。
そして、他の作品に影響を与えたり、他の作品の影響で散ったりもする。例えば、「Walk, Walk, Walk」の肖像群が歩いて来るといつもより咲きやすく、また、花々が咲いた場所は、他の作品世界を覆い隠したりする。
作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化し続ける。今この瞬間の絵は2度と見ることができない。
境界のない群蝶、超越する空間/ Flutter of Butterflies Beyond Borders, Transcending Space
teamLab, 2019, Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
作品: https://borderless.teamlab.art/jp/ew/butterflies_transcending_space_tokyo/
映像: https://youtu.be/j1znoqgI09w
空間の入口付近中央に立って見る作品。
通路の途中にある「くぼみにある宇宙」に、「境界のない群蝶、人から生まれる儚い命」が入ってくると、この作品ははじまる。他の作品が入ってくると、「境界のない群蝶、人から生まれる儚い命」はこの空間から出ていく。
この群蝶は、「境界のない群蝶、人から生まれる儚い命」(「バタフライハウス」で人々の体から生まれた蝶)が、他の作品のフレームという概念を解き放ち、作品間の境界をなくしながら、他の作品の中をシームレスに飛んで、この空間に入って来た群蝶である。
空間の入口付近中央に立つと、壁や床の境界面がなくなり、やがて作品世界に身体ごと没入し、人々は身体と作品世界との境界をも失っていくだろう。
作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として、以前の状態が複製されることなく、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
【季節とともに変化する作品】
地形の記憶 / Memory of Topography
teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi
作品: https://borderless.teamlab.art/jp/ew/topography/
映像: https://youtu.be/qwOgblaqd-w
分け入ることのできる高低差のある空間で、悠久な里山の景色を描いている。
現実の時間の流れと共に、作品世界は移ろっていく。春まだ小さく青々しい稲は、夏頃には大きく成長し、秋頃には黄金色になるだろう。そして、現実の時間の流れとともに、昆虫や花々なども変わっていく。昆虫は人々の振舞いの影響を受けて動く。そして、人々が動き回ることで空気の流れが変わり、空気の流れによって稲や散る花びらの動きが変わる。
この作品は、1年を通して刻々と変わっていくが、毎年、ほとんど変わらず、悠久に続いていく。しかし、自然の景色が、同じようで、2度と同じではないように、作品の次の年の同じ時は、全く変わらない景色のようで、厳密には同じ絵ではない。つまり、今この瞬間は、二度と見ることができない。ほとんど変わらないが同じではない風景が、毎年、悠久に続いていく。
作品とそれを媒介するキャンバスが分離され、キャンバスが変容的なものになったことと、連続した動的なふるまいによる視覚的錯覚によって、身体ごと作品に没入し、人々は身体と世界との境界をも失っていくだろう。そして、一つの共通の世界が自分や他者の存在で変化していくことで、自分と他者が同じ世界に溶け込んでいく。
積層された空間に咲く花々 / Flowers - Layered Ultrasubjective Space
teamLab, 2018, Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi, Voices: Yutaka Fukuoka, Yumiko Tanaka
作品: https://borderless.teamlab.art/jp/ew/flowers_layered/
映像: https://youtu.be/i3FHXTtwXT4
無数の透明な像による花々。
花々は、一年間を通して咲いていく花々が移り変わっていく。しかし、この空間の外の通路に蓮が咲き渡る時、この空間にも蓮が咲く。
花々は、生まれ、成長し、つぼみをつけ、花を咲かせ、やがて散り、枯れて、死んでいく。つまり、花は誕生と死滅を、永遠に繰り返し続ける。
空間に配置した多数のスクリーンと相対的に同じ位置関係で、コンピューター上の3次元空間の作品世界に多数の視点を置き、「超主観空間」によって平面化し、それぞれ視点と相対的に同じ位置のスクリーンに、その平面を配置している。「超主観空間」は視点周辺の空間を切り取るため、展示空間に作品世界の空間が重ね合わされている。
ある来場者がスクリーン越しに、花々と重なり合い花々に埋もれていく他の人を見た時、その人は、作品世界でも、相対的にその位置で同じように花々に埋もれていることになり、ある来場者にとっては、作品世界にその人が存在していることと同等になる。つまり、来場者は、他者にスクリーン越しに見られた時、展示空間だけでなく、作品世界においても、完全に作品の一部となる。
作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として、以前の状態が複製されることなく、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
呼応するランプの森 - ワンストローク、Metropolis / Forest of Resonating Lamps - One Stroke, Metropolis
teamLab, 2016, Interactive Installation, Murano Glass, LED, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
作品: https://borderless.teamlab.art/jp/ew/forest_of_resonating_lamps_metropolis/
映像: https://youtu.be/1_RNj-SHGPI
人がランプの近くで立ち止まり、じっとしていると、最も近いランプが強く輝き音色を響かせ、その光は、最も近い2つのランプに伝播する。伝播した光は、同じように音色を響かせながら、最も近いランプに伝播し連続していく。伝播していく光は、必ず、全てのランプを1度だけ輝かせ、必ずはじめのランプに戻ってくる。つまり、人に呼応したランプの光は、2つに分かれ、それぞれ全てのランプを1度だけ通る1本の光のラインとなり、最後に、起点となった最初のランプで出会う。
一見バラバラに配置されたランプは、それぞれのランプから3次元上で最も距離が近いランプに線を引いたときに、(始点と終点が同じの)一筆書きできる1本のつながった線(unicursal)になるように配置されている。ランプがこのように配置されることによって、人に呼応したランプの光は、最も近いランプに伝播しているだけにも関わらず、一筆書きのように全てのランプを必ず通り、そして必ず1度だけしか通らず、最後に、起点となった最初のランプに戻ってくる。
ランプの配置に関しては、空間上のランプの配置を数学的に求め、ランプの高さ方向の分布のばらつきと、3次元的な経路(光の軌跡)のなめらかさを定量化し、多数の解に対して評価を行った。
このようなプロセスによって生まれたランプの配置は、一見ランダムのように見えるが、実際は、物理的に一番近いものに光が連続していくため、自然に感じる。そして、ランプの光の軌跡は1本線でつながっているため、自分から生まれた光と、他者から生まれた光は、必ず交わる。
これは、空間が固定化されていることを前提とした静的な美しさではなく、人々がこのランプに近づくことによって生まれる動的な美しさ、連続性の美しさとも言える。それは、人の存在による空間の変化や動きを受け入れた新しい時代の空間のありようである。
ランプシェードは、ムラーノ・ガラス(ベネチアン・グラス)で制作した。
【EN TEA HOUSEで体験いただける作品】
小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々 / Flowers Bloom in an Infinite Universe inside a Teacup
teamLab, 2016, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
作品: https://borderless.teamlab.art/jp/ew/flowersbloom/
映像: https://youtu.be/RXb-B8wQMts
一服の茶を点てると、茶に花々が生まれ咲いていく。器を手に取ると、花は散り、器の外へと広がっていく。花々は茶がある限り無限に咲いていく。器の中の茶は、花々が咲き続ける無限の世界となる。その無限に広がる世界をそのまま飲む。
茶が存在して初めて作品が生まれる。茶を飲み干すと、もう作品は存在しない。
茶は、変容的な存在であるため、器の中の茶の量によって、大きさが変わっていく。その大きさに合わせて、生まれる花々の大きさも変わっていく。茶が器からこぼれたなら、こぼれた茶にまた、花々が咲いていく。
花は、一年間を通して、その月々の季節の花々が咲いていく。
作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
茶の木 / Tea Tree
teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
作品: https://borderless.teamlab.art/jp/ew/teatree/
映像: https://youtu.be/mtT1zvBifcQ
凍結された茶を置くと、そこから茶の木が生え茂っていく。多くの凍結された茶を置くと、やがて、茶の園になっていく。茶の木は、秋の終わり頃、花を咲かせる。凍結された茶を移動させると、茶の木は枯れ、新たな場所で再び生え茂る。
凍結された茶がなくなると、茶の木は枯れてなくなっていく。
作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、鑑賞者のふるまいの影響を受けながら、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
円相 - Gold Light / Enso - Gold Light
teamLab, 2019, Digital Work, Single channel, Continuous Loop
作品: https://borderless.teamlab.art/jp/w/enso-goldlight/
映像: https://youtu.be/bgtzB-WreiM
禅における書画のひとつ「円相」(円形を一筆で描いたもの)を空間に一筆(空書)で描いている。空間に描かれた一筆は、空間上で静止しているが、視点が動くことによって、円に見える瞬間が生まれる。
「空書」とは、チームラボが設立以来書き続けている空間に書く書のこと。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築し、チームラボの「超主観空間」の論理構造によって2次元化している。書は平面と立体との間を行き来する。
禅において、円相は、古来は空中に杖などで円圏を描いて表されたりしてきた。そして、悟りや真理、宇宙全体、そして平等性を象徴的に表現したものとされる。 見る人の心を映し出す円でもあり、解釈は見る人に任せられる。
【概要】
森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless
所在地: 東京都江東区青海1-3-8(お台場パレットタウン)
料金: 大人(高校生以上)3,200円、障がい者割引 1,600円、子ども(中学生以下)1,000円
※3才以下は無料
※障がい者割引の対象は、障がい者手帳をお持ちの方ご本人様と同伴者1名まで
※高校生には「バイトル高校生無料チケット」もご用意しています。
※開館時間・休館日はシーズンによって異なります。詳しくはウェブサイトをご確認ください。
公式ウェブサイト:http://borderless.teamlab.art/jp
ダイジェスト映像:https://youtu.be/VowWhpZzH24
#チームラボボーダレス #teamLabBorderless
【新型コロナウイルス感染症への対策について】
当館では、以下の新型コロナウイルス対策を徹底し、館内の環境整備に努めております。
詳しくは、公式ウェブサイトをご確認ください。