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2013.10.30

キャナルシティ博多(福岡)にて、伊藤若冲の作品をモチーフとした 「世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う」を常設展示。 11/16(土)~

キャナルシティ博多(福岡)のサウスビル1Fにて、「世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う」を常設展示。期間は2013年11月16日(土)~。

「世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う」は、近世日本の画家の一人、伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」や「樹花鳥獣図屏風」をモチーフにした、インタラクティブなデジタルアート作品。

チームラボのアート作品が常設展示されるのは、東京スカイツリーの1階に描いた巨大な壁画「東京スカイツリーの壁画(隅田川デジタル絵巻)」(全長約40m、高さ約3m)、成田空港第1ターミナルの出発ロビーに設置した紫舟+チームラボ「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」に続く、3作品目となります。

■出品作品

▼世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う
チームラボ,  2013,  インタラクティブデジタルワーク, (9:16 x 8), 音楽: 高橋英明

http://www.team-lab.net/all/pickup/ufri.html



インターネットによって人々とコンテンツの関係は変化し、人々はコンテンツに参加し一体となってきている。

繊細な線で描かれた升目画の世界と、升目ごとに抽象化された世界とが、鑑賞者の存在により入り混じるインタラクティブな作品。

伊藤若冲(1716 –1800)は、近世日本の画家の一人。江戸時代中期の京都にて活躍した絵師。若冲は、升目画などと呼ばれる、画面全体を数万もの升の形に区切って升目ごとに彩色する、特異な表現方法を残している。本作品は、「鳥獣花木図屏風」や「樹花鳥獣図屏風」をモチーフにしている。

■制作プロセス

チームラボは、平面的だとされる伝統的な日本の美術には、西洋の遠近法とは違った、空間の論理構造があると考えている。本作品はその考えの基、仮想の3次元空間上で、動植物を3次元の立体物として動かし、その空間をチームラボが考える日本の伝統的な空間認識の論理構造によって、日本美術的な平面にしている。

無数の升目ごとに、升目の中に描かれた何重もの模様によって、升目の中の色を分割して彩色している。例えば、ある升目の模様が赤と青で彩色されていたら、その部分は仮想空間上では紫だった部分である。

画面の升目が固定されたまま空間は動いていくので、升目内の彩色が早い時間軸でうごめいていく。遠くで見た時の空間の動植物の動きのゆっくりとした時間軸、近くで凝視した時の升目の彩色の変化の早い時間軸という2つの時間軸が共存する升目画のアニメーションという新しい視覚効果をつくっている。

また、升目をピクセルとして見立て、升目ごとに世界を抽象化して描いてもいる。画面内で固定化された升目で抽象化されながら、空間が動いていくという新しい視覚効果のアニメーションもつくっている。

鑑賞者の存在によって、繊細な線で描かれた升目画の世界と、升目によって抽象化されて描かれた世界とが入り混じる。

また、空間上で動いている立体の動植物を、空間上の3次元の固定化された升目で抽象化する、新たな視覚表現の立体升目画アニメーションもつくり、それらとも、入り混じる。

そういうものを、FHD(フルハイビジョン)の8倍の解像度による圧倒的情報量のインタラクティブな作品として、表現した。

【概略】
場所:キャナルシティ博多サウスビル1F
期間:2013年11月16日(土)~未定
住所:〒812-0018 福岡県福岡市博多区住吉1丁目2
http://www.canalcity.co.jp/

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