デジタルの幻想で踊り舞う シンガポールで現代美術展開幕
作成の中心を担ったチームラボの猪子寿之代表(36)は故郷である徳島県の「阿波踊り」からインスピレーションを得たという。ホログラムでは、人々 は集団となって勝手に楽器をかき鳴らし、身体を動かすが、近くの集団同士が無自覚にだんだんと音楽のテンポを合わせ、全体が一体化していく。ルールはない のに、ただ気持ちいいという理由で、無自覚に調和が生まれる。
「昔の人々は、今と違った方法で平和を成り立たせていたのではないか。インターネットで勝手なつながりが加速している現代に、日本の阿波踊りを未来のヒントとして世界に提示していきた」。猪子代表が作品に込めた思いだ。
作品のタイトルは「秩序がなくてもピースは成り立つ」。独創的な表現方法は、シンガポール政府が2年ごとに開催する同展覧会でも高い注目を集め、地元の英字紙ストレーツ・タイムズ(25日付)は、大きなカラー写真とともに1面で紹介した。
(本文より抜粋)
MSN産経ニュース(The Sankei Shimbun & Sankei Digital)
2013年10月26日(火)