ソリューションスマートフォンアプリ開発
バックエンドからスマホアプリのフロント開発へ。「やりたい」に挑める環境で広がるキャリア

メンバーインタビュー

2025.9.16

チームラボでは、Webアプリやスマホアプリから、公共施設のICT空間設計まで様々なデジタルサービスの開発を通じてお客様の課題解決を行っています。多様なキャリアを持つメンバーが活躍している中で、今回はバックエンドシステムの開発から、スマホアプリ開発を行うエンジニアへとキャリアを広げたメンバーにインタビューしました。


櫻井 爽大郎 / スマートフォンチーム Androidエンジニア

・大学ではIoT関係を学び、2020年に新卒でチームラボに入社

・初期配属では、Webアプリエンジニアとしてバックエンドシステムの開発を担当

・2022年にAndroidエンジニアに転身

チームラボに入った理由-オープンでフランクな環境に惹かれて

-チームラボに入る前は、どのようなことをしていましたか?


ものづくりが好きで、チームラボに入る前から趣味でプログラミングをしたり、絵を描いたりしていました。大学のゼミではIoT関係を学んでいたのですが、研究室の中に一般的な家と同様の設備や環境が供えられており、生活の質を高め、生活を豊かにするさまざまな実験を行っていました。実際に動くものをつくって検証することができたので、とてもおもしろかったです。


-チームラボは、どのような経緯で知ったのでしょうか?


アート作品の展示を観に行ったのがきっかけでチームラボを知ったのですが、ソリューション事業については、就職活動を進めていく中で知りました。当初はアーティスト集団というイメージを持っていたのですが、ソリューション事業のプロジェクト一覧やその成果を見ると、Webのソリューションやアプリにおいても技術の最先端を追求していることがわかり、興味を惹かれました。


-チームラボに入る決め手になったポイントは、何ですか?


ものづくりに適したオープンな環境です。当時はコロナ禍でオンライン面接が多かったので、最終面接で初めてオフィスに来て、あまりのオープンさに驚きました。閉じた空間の中で一部の人だけで会話するような、自分の中での一般的な企業オフィスとは違い、たくさんの人があちこちで仕事をしていて、フランクに意見をぶつけあっているような雰囲気に惹かれ、「ここで働きたい」という気持ちが固まりました。


また「動くものをつくって世に出したい」という自身の思いを鑑みたときに、そのつくり方ややり方などにこだわりや意見を発揮したいという気持ちも強く、それができる会社だと感じられたのも大きなポイントでした。

チームラボに加わった後-緊張感ある仕事で感じたやりがい

-これまでに携わってきたプロジェクトについて教えてください。


チームラボに入り、まずはWebアプリエンジニアの配属となり、ショッピング関連の案件でスマホアプリのインフラ周りを担当しました。そこで2年ほど経験を積んだのち、同じプロジェクトの中でAndroidエンジニアとしてスマートフォンチームに異動して、現在に至ります。


学生の頃からプログラミングには触れていたものの、初めてAWSを扱ったり、既に動いている環境に手をいれたりといった場面では、かなりの緊張感がありました。バックエンドのメンバーは先輩と僕の2人でメインに担当していたので、任される場面も多かったですね。「絶対にこのやり方でやって」といった押しつけなどはなく、「一緒にチャレンジしてみよう」「まずはここまでやってみて」と適宜サポートしていただけたので、緊張しながらも自分の力で取り組むことができて、大きなやりがいを感じました。


-どんな場面でもっとも緊張しましたか?


サーバーを構築しているAWSのリソース上限に達してしまうかもしれない…という懸念が見つかり、大規模な改修を行ったときは、かなり緊張しました。事前チェックを念入りに行い、検証環境で何度もシミュレートを重ねて問題なく進められる手順を構築していたことで、何事もなく乗り切ることができました。

ひとつでもミスをしたらアプリが止まってしまうという状況下での改修でしたが、結果的にアプリに影響を与えることなく対処することができて、本当に良かったです。

スマホアプリの開発へ-望むキャリアに近づくチャンスを掴む

-現在はスマートフォンチームで、Androidエンジニアとして活躍されていますね。どのようなきっかけでのキャリアチェンジだったのでしょうか?


もともとGUI系のツールなどには興味を持っていました。そんな時プロジェクトの中でAndroidのスマホアプリエンジニアとして参加できる枠が出てきた際に、プロジェクトのメンバーから「よかったらやってみませんか?」と声をかけてもらったんです。過去に雑談の中でアプリ開発にも興味があることを話題にしたことがあり、それを汲んでくれたのかもしれません。突然のことだったので少し検討してみて、ユーザーの操作感に直結する部分に携われる良い機会だと思い至り、挑戦することにしました。


-やりたかったことに近づけるという意味では、不安よりも期待の方が大きそうですね。


チームラボに入って最初の数年は、とにかく自分の担当領域に関する技術を身につけることで精一杯でしたが、慣れるに従って、フロント周りも含めて幅広い知識や知見を自分の中に蓄積するべく意識的に取り組んできたので、それを活かすこともできて楽しそうだと感じました。バックエンドもとてもおもしろかったのですが、もともと自分が望んでいたGUI系のソフトウェアに近い部分に携われるということで、さらに前のめりになれた気がします。


-異動してからのプロジェクトで、印象に残っているものを教えてください。


まさに今取り組んでいる宿泊業のプロジェクトは、すでにあるものではなく、構想策定から要件定義、要件に応じたアプリのアーキテクチャや使用技術・ツールなどの検討、検討結果をデザイナーやカタリストと合意形成、そして実装まで、本当に何もないところからの立ち上げを行っています。


この過程では、様々なことを学びました。例えば、プロジェクト要件に応じた最適なアプリのアーキテクチャや使用技術・ツールを検討したり、検討した内容に基づいてスキルセットの合うエンジニアのアサイン調整を行ったりもしました。また、バックエンド、デザイナー、テスター、カタリストといった多様な役割のメンバーと常に認識を合わせ、クライアントと合意形成を進めていくことの重要性も痛感しましたね。そして、そうした試行錯誤の末にアプリを初めてリリースできた時の達成感は、今でも強く印象に残っています。ひとつのアプリをつくるまでのあらゆる過程や側面に携わることで、本当にたくさんのことを学んでいます。

チームラボの働き方-対面でのコミュニケーションが生む、より良いものづくり

-チームラボでは、オフィスワークが基本となっています。出社することによるメリットは感じますか?


オンラインやチャットでのやり取りでは、どうしても情報の欠損が生まれやすいですよね。実際に面と向かい合って話すと、表情やジェスチャーなど細かな部分からもニュアンスを掴むことができますし、それによりコミュニケーションの情報量や質を高めることもできると感じています。

例えば、アプリの細かなインタラクションやデザインの意図について、デザイナーやカタリストといったエンジニア以外のメンバーが近くにいるため、オンラインでは躊躇してしまいがちな細部の疑問についても、気軽にその場で尋ねてすぐに解決できます。これにより、より質の高いものづくりが実現しますね。


チームラボのオフィスには、机の上が紙になっている「メモデスク」と呼ばれるものがあるので、僕はミーティングの際に図を描いたりして活用しています。その場で描きながら視覚的にみんなの認識をすり合わせることも、重要なコミュニケーションだと思います。

それに、すぐ横に人がいて気軽に話せる環境だと、明るい気持ちになれるのもいいですね。リモートではどうしても孤独を感じやすいので、オフィスでみんなと一緒に仕事をできるのはすごく良いことだと感じています。


-その他に、チームラボの制度や仕組みで気に入っている点はありますか?


年齢や所属年数による上下関係が無い点や、やりたいことがあればどんどん吸収したり、発言したりできる環境があるのも良い点だと思います。「上司がこう言っているから…」などの忖度なく、自分はどう思うのかをみんなが意見し合い、議論し、それらを掛け合わせてより良いものをつくっていく文化は、チームラボならではのものだと思います。


上司・部下などの区別があると個々の責務を明確にしやすいかもしれませんが、一方で 「自分が関与できる範囲はここまで」と責務の範囲内だけに留まり、それ以外のことにまったく触れないのも、どこか寂しくないでしょうか。それぞれに専門領域や責任範囲は持ちつつも、お互いに「こうしたらいいのでは?」と意見を交わし合えるのが、チームラボならではの魅力だと思います。


-とはいえ、入社してすぐに先輩に意見を言えるものですか?


僕も最初は疑心暗鬼な部分があったのですが、気軽に発言をして良いという雰囲気がありますし、先輩も対等に話してくれるので、すぐに馴染むことができました。コードのレビューに関しても、僕が書いたものを先輩がレビューしてくれるのはもちろん、先輩が書いたものへのレビューを入社してすぐに任されたりもしました。「先輩が書いたから良いコードである」という先入観は不要で、対等にチームとして取り組むことができるのは、自分にとっても望ましい環境だと感じています。

今後の展望-経験を重ね、ソリューション全体的な質の向上に貢献したい

-現在のアプリ開発の業務において、どのようなことが重要だと感じていますか?


「こういう機能を入れた方がいい」「こういう設計にすべき」といったベストプラクティスはもちろんありますし、それは日々の開発の中で蓄積しているのですが、細かい部分まで最適化しようとすると、最終的にはケースバイケースで考える必要があると感じています。そのアプリがどういう立ち位置にあり、どういう展開をしようとしているのか。それによって考えるべきことは変わるため、固定観念にとらわれないことが重要なのです。


また、GoogleやAppleのガイドラインなどにもベストプラクティスは示されていますが、実際にそのサービスにとって何が最適かは、アプリを世に出してユーザーに使っていただき、フィードバックを受けなければわかりません。プロジェクトを通じて経験を重ね、ユーザーからの評価を元にブラッシュアップしていく中で、少しずつベストなアプローチとの紐づけができつつあるので、今後も変わらず試行錯誤を重ねていきたいです。

-今後は、どのようなことに注力していきたいですか?


スマホアプリエンジニアとして開発技術を磨いていくのはもちろんのこと、良いアプリをつくる過程の中に常に身を置いて、エンジニア、デザイナー、カタリストなど、プロジェクトに関わるあらゆる分野の方々と手を取り合うことで、ユーザーにもクライアントにも満足していただけるような質の高いアプリを提供していきたいです。


さらに、その過程の中で経験したことを他のプロジェクトにも持ち込むことで、チームラボがつくるアプリ全体の質の向上にも寄与できればと考えています。


その一環として、バックエンドからスマホアプリ開発へとキャリアを広げたことで得られた知識の体系化に取り組んでいきたいと考えています。例えば、バックエンドの頃にはアプリ開発用にAPI情報を提供したり、サーバー環境を準備したりしていましたが、スマホアプリ開発に携わるようになって、「バックエンドからはどんな情報がAPI仕様書に記載されていると嬉しいか」「モックとして考慮すべき設計は何か」といった点がより明確になり、建設的なコミュニケーションが取れるようになりました。まずは自分の所属する案件の中でこれらの知見を体系化し、将来的には社内全体で案件規模に応じた活用ができるようにしていきたいです。

こだわりや経験をぶつけ合える楽しさを一緒に味わおう

-どんな方に仲間になってほしいですか?仲間になってほしい方に向けて、メッセージをお願いします。

ものづくりが好きな方、より良いものをつくるためにチャレンジすることが好きな方が仲間になっていただけたら嬉しいです。ものづくりにおけるこだわりや発想は人の数だけあるので、それらがかけ合わさって、自分だけでは辿り着けなかったものができあがっていくのは、きっとおもしろいはずです。


特にチームラボは上下関係が無い組織なので、立ち位置を気にすることなく、お互いの経験や意見をぶつけ合うことができます。その楽しさを一緒に味わいながら、ものづくりに取り組んで行けたら嬉しいです。


\今回の記事でご紹介した職種詳細はこちら/

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